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フライングシアター自由劇場 第二回公演
あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た
8人の俳優たちは皆、夢を見ている。或いは誰かの夢の中に浮遊する。
8人の俳優たちは皆、森と呼ばれる夢の時空を彷徨う。
8人の俳優たちは皆、ピラマスとシスビーの悲恋を演じ、恋をする。
妖精のいたずらが巻き起こす恋の騒動を描いた
滑稽な幻想劇「夏の夜の夢」。
世界各国で様々な形で上演され、映画や絵本、ダンスやオペラ、音楽にもなった人気作だ。
串田和美はこれまで同作の演出を三度手がけてきたが、
今回は元宝塚トップスターやコンテンポラリーダンサー、劇団はえぎわや花組など
出自の全く異なる8人の俳優とともに、
独特の発想で偉大なる原作の中に入り込み、解体し、
見知らぬ、或いは極く身近な人類が共有する夢と捉え、21世紀の我々の世界を見据える。
そしてその夢を舞台の上に創り出そうとする。
それこそが彼にとって最も演劇的行為だと思えるからだ。
至高の宴が今、夏至の晩に開かれる。